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京成の近代化に大きく貢献した京成3700形

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京成3700形は平成初期の1991年から製造された車両です。そのデザインは従来の京成車両のイメージを一新し、新しい時代の到来を告げるような風貌です。この京成3700形ですが、見た目だけでなく、色々な部分で従来の京成車両を凌駕してデビューしたと言っても過言ではありません。そして、次世代の2代目3000形にも受け継がれているものがあり、京成車両の近代化に大きく貢献した車両とも言えます。

京成3700形

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京成3700形は1991年3月19日にデビューし、1991年から2002年まで計132両が製造されました。製造132両のうち、8両編成3本は北総線・8両編成1本は千葉ニュータウンにリースしており、京成所属の3700形は8両編成11本と6両編成2本となっています。

3700形は初代3000形・3150形・京急1000形(北総・千葉急行へのリース車両)の置き換えのために製造されましたが、単に旧型車両の刷新だけでなく、京成標準仕様の先駆けとなった車両と言えます。

車両コンセプトは「メンテナンスの容易化」「省エネルギー化」「乗り心地の向上」「旅客サービスの向上」の4つで、完全冷房化や乗降促進用車外スピーカーの設置など、3700形で新たに導入して、後継車両に引き継がれたものもあります。

 

京成標準仕様の先駆け

「京成標準」と言えば2代目3000形や2代目3100形が挙げられますが、3700形は京成標準の先駆けとも言えます。

  • 京成通勤車両初のVVVFインバータ採用
  • 運転台拡大と前面デザインの左右非対称
  • 京成グループ内での拡大

この3700形の実績が、2代目3000形と2代目3100形の「京成標準」の基礎になったと言えるでしょう。

 

京成通勤車両初のVVVFインバータ採用

京成ではAE100形でVVVFインバータを搭載していましたが、通勤車両では3700形が初めてVVVFインバータを搭載しました。京成グループで見てみると、1986年に8800形が世界初の長編成VVVFインバータ車両を採用しています。

京成で東洋電機製造製のGTO-VVVFインバータを採用しているのは3700形のみです。3700形の製造期間が12年で、その間、VVVFもGTOからIGBTが主流になったこともあり、京成でのGTO-VVVFインバータは3700形と3600形3668編成のみです。3700形の後に製造された2代目3000形はIGBT-VVVFインバータをしています。

 

運転台拡大と前面デザインの左右非対称

3500形・3600形は左右対称の前面デザインでしたが、3700形では運転台拡大と視認性向上による運転台窓の拡大と、貫通扉の位置が車両正面から見て中央左側に寄っています。大型の運転台窓と貫通扉を車両正面からみて中央左側に寄せた左右非対称のデザインは3400形・2代目3000形と2代目3100形でも採用されています。

ただし、3700形で貫通扉下側に種別表示器を設置していたものの、2代目3000形からは種別表示と行先表示が一体となったLEDに変更されているため、長らく続いた独立した種別表示の流れが無くなることになりました。

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また、6次車3828編成からは前照灯の位置が上部に、標識灯と尾灯の位置が下部に変更になっています。これも2代目3000形と2代目3100形に受け継がれているデザインです。

 

京成グループ内での拡大

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3700形は京成のみでなく、北総鉄道と千葉ニュータウン鉄道にリースされています。北総鉄道では7300形、千葉ニュータウン鉄道では9800形として走っています。そして、新京成電鉄の8900形は3700形をベースに設計・製造されました。3700形以前にも北総鉄道(北総開発鉄道)と千葉ニュータウン鉄道(住宅・都市整備公団)にリースを行っていましたが、新京成電鉄にて京成電鉄の車両をベースにして設計・製造されたのは3700形が初です*1

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京成グループ標準車両と銘打っている2代目3000形も北総鉄道と千葉ニュータウン鉄道にリースされており、2代目3000形をベースにしたN800形が新京成電鉄仕様で設計・製造されています。この流れを作ったのは3700形と言えなくもありません。

 

編集後記

2代目3000形と2代目3100形が京成グループ標準車両と銘打っている一方、3700形については標準を銘打っていませんが、よく見てみると、京成標準の基礎となった車両と言えます。VVVFインバータの採用は時代の流れで当然と言えば当然ですが、運転台拡大とそれに伴う前面デザインの変更は3700形以降の車両にしっかりと受け継がれています。京成では2代目3000形、そして新車の2代目3100形が注目されていますが、3700形に注目してみると、面白いものが色々と見えます。

 

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*1:新京成8000形が210形と初代3000形をそれぞれ新京成仕様にしているが、京成の特定形式の車両をベースにしたのは3700形が初めてとなる。