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千葉ニュータウン鉄道という会社は何をしているのか

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千葉ニュータウン鉄道9200形9201編成

京急・京成・都営浅草線・北総鉄道の4社局直通の中に、ひっそりと、いや堂々と走っているもう一つの会社の車両があります。そう、千葉ニュータウン鉄道の車両です。

千葉ニュータウン鉄道なる会社は関東、特に4社局直通沿線の鉄道ファンならご存知だと思いますが、関東以外の鉄道ファンや鉄道に興味の無い方は余りご存知無いと思います。この千葉ニュータウン鉄道という会社は一体何をしている会社なのでしょうか。

千葉ニュータウン鉄道の成り立ち

千葉ニュータウン鉄道9200形9201編成

筆者撮影:千葉ニュータウン鉄道9200形9201編成

千葉ニュータウン鉄道は2004年3月16日に京成電鉄が100%出資して設立された会社です。元をたどると、住宅・都市整備公団から始まり、都市基盤整備公団が事業継承し、2004年に都市基盤整備公団の都市再生機構への改組に伴う鉄道事業の廃止となり、京成電鉄が100%出資して、千葉ニュータウン鉄道が設立されています。ちなみに、都市基盤整備公団から千葉ニュータウン鉄道への路線と車両を有償譲渡でした。

 

開き直ったホームページ

さて、京成グループ各社は立派なホームページを持っています。ここで千葉ニュータウン鉄道のホームページを見てみましょう。

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千葉ニュータウン鉄道ホームページ

はい、これだけです。閉じるボタン以外は何もありません。ブラウザのF12キーを押しても文字が羅列してあるだけでした。捏造してるんじゃねえぞタコ!という声が聞こえて来そうなので、ちゃんとURLを貼っておきます。

www.keisei.co.jp

見ましたか?見ましたね?URLも「https://www.keisei.co.jp/keisei/kanren/7.html」という京成の関連企業の1ページ扱いになっています。自社ドメインも取得していません。京成グループ鉄道事業各社のURLを比較してみましょう。

ちゃんと各社ともドメイン取得していますね。千葉ニュータウン鉄道がドメインを取得したら「chiba-new-town-railway」とか「chiba-nt-rail」みたいな感じになると思いますが、京成電鉄ドメインの中にいます。オマケみたいな扱いです。

そして従業員数は2020年現在で2名。社長含めると3名です。かつては従業員数0名という時期もありました。これだけ見ると、ペーパーカンパニーと思いますが、紛れもなくペーパーカンパニーです。

 

千葉ニュータウン鉄道は何をしているのか

千葉ニュータウン鉄道9100形9118編成

筆者撮影:千葉ニュータウン鉄道9100形9118編成

さて、千葉ニュータウン鉄道は何をしているでしょうか。

Q.千葉ニュータウン鉄道は何をしていますか?

A.何もしていません。

Q.What??もう一度聞きます、千葉ニュータウン鉄道は何をしていますか?

A.もう一度言います、何もしていません。

そう、千葉ニュータウン鉄道は何もしていません。いや、厳密に言えば、線路と車両を保有しています。線路は小室駅から印旛日本医大駅間の12.5kmの線路、車両は9100形3編成・9200形1編成・9800形1編成の計5編成を保有しています。それだけです。これ以上は何も言えません。何もしていないので。

 

運行・運営は北総

千葉ニュータウン鉄道9800形9808編成

筆者撮影:千葉ニュータウン鉄道9800形9808編成

千葉ニュータウン鉄道は上下分離方式の「下」の鉄道会社です。鉄道運行に必要な「下」の部分である資産(路線・駅・車両)を保有し、「上」の部分である運行・運営は北総鉄道が行っています。そうなる必然的に収入源は路線使用料になります。それだけ聞くと、権利だけ持っておいて他人に丸投げと言う、中間搾取や多重下請け構造を映し出している日本の縮図の様な構造です。まあそうなんですが。

 

千葉ニュータウン鉄道の悪口みたいになってしまいましたが、元々、住宅・都市整備公団と都市基盤整備公団は運行・運営を北総鉄道に委託(丸投げ)しており、千葉ニュータウン鉄道がそれを引き継いだだけです。都市再生機構が事業継承していれば、都市再生機構が千葉ニュータウン鉄道と同じ立ち位置になっていただけなので、上下分離方式の構造に変化はなかったでしょう。

 

なので、千葉ニュータウン鉄道がペーパーカンパニーと言うよりも、住宅・都市整備公団と都市基盤整備公団の鉄道事業自体がペーパーカンパニー、もしくはペーパーカンパニーに限りなく近い事業だったと言えます。

 

編集後記

とまあ、千葉ニュータウン鉄道は何もしていない会社です。というより、千葉ニュータウン鉄道の前身である住宅・都市整備公団と都市基盤整備公団も何もしていなかったので、名前と出資者が変わっただけです。

北総鉄道の運賃が高いと言われる理由が、千葉ニュータウン事業の失敗です。千葉ニュータウン自体が事業計画を練っていた当初の計画人口が34万人だったのに対し、1986年に計画人口を17万6,000人という当初計画から半分近くまで下方修正しています。当然、計画人口が半分になると、千葉ニュータウン事業全体の採算が合わなくなり、千葉ニュータウンに路線を延ばしている北総鉄道と公団線(千葉ニュータウン鉄道線)の採算も合わなくなります。そして人口が当初計画より半分近くも下回り、オイルショックで建設費の高騰も追撃した結果、事業継続のために北総鉄道の運賃が高くなりました。単純に考えれば、人口が半分に割り込んだので、乗客1人あたりが通常の2倍の運賃を払ってるとも考えられます。

そんな経営の苦しい公団線は都市再生機構から事業継承対象とされず(まあ大赤字たたき出している負債は引き継ぎたくないですから)、その肩代りを京成が行ったと言えます。京成としても成田スカイアクセス線を見据えているので、公団線区間が無くなると困るだろうと、都市再生機構に足元を見られていたのかもしれません。

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