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京急1500形は京急近代化の先駆け!

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現在、京急車両の顔はバルーンフェイスと呼ばれる形状で、600形以降から採用されています。見た目は600形が近代化の先駆けみたいな感じですが、京急車両の近代化を先駆けたのは1500形と言えます。顔はバルーンフェイスではありませんが、中身が京急近代化に大きく貢献しています。

京急1500形

京急1500形1505編成

筆者撮影:京急1500形1505編成
  • 製造年:1985年~1993年
  • 製造数:166両
  • 最高営業速度:120km/h
  • 設計最高速度:130km/h

京急1500形は1985年から製造された車両で、2020年8月現在、京急の車両の中で唯一の昭和生まれの車両です(厳密には1988年製造分の車両までが昭和生まれですが)。登場時の最高速度は110km/hでしたが、改造工事を実施して120km/hの営業運転も可能になり、優等種別である快特運用にも就いています。1500形は1編成あたり4両・6両・8両編成の組成が存在し、普通(各駅停車)から快特までの運用に就くほか、4両編成は優等列車と増結してラッシュ時にも一役買っています。

 

近代化の先駆者

京急初のVVVFインバータ採用

京急1500形はデビュー以降、制御方式は界磁チョッパ制御でしたが、1990年製造分以降から、VVVFインバータ制御に変更しています。1500形は京急の車両では初のVVVFインバータ制御を採用することとなり、以降に製造された京急の車両は全てVVVFインバータ制御を採用しています。

日本初のVVVFインバータ制御を採用した車両は1982年に製造された熊本市電8200形です。以降、1984年に東急6000系・近鉄1420系・大阪市営地下鉄20系が採用してから、大手私鉄各社も順次、VVVFインバータ制御を採用し始めます。京急はというと、VVVFインバータ制御を採用したのが1990年製造分の1500形なので、大手私鉄各社の中では少し様子を見てから採用したのでしょう。

 

VVVFインバータ制御の採用時期が早いか遅いかは別として、この1500形がVVVFインバータ制御を採用すると同時に、増圧ブレーキを採用しています。この増圧ブレーキの採用は1995年のダイヤ改正と最高速度120km/hへの引き上げの際に、1500形が快特運用に就ける切っ掛けとなります*1

 

京急初のアルミ車両

京急1500形1521編成

筆者撮影:京急1500形1521編成

京急1500形は普通鋼車両とアルミ車両の2種類の車体があります。1985年と1986年製造の1500形は普通鋼車両で、1988年以降に製造された車両はアルミ車両です。1988年に製造された1500形アルミ車両が京急では初のアルミ車両となり、600形・2100形・1000形5次車までアルミ車両が続きます(1000形6次車以降はステンレス車両)。

 

1500形のアルミ車両が登場したのは1988年ですが、そのころ、関東ではステンレス車両が主流でした。直通先の都営浅草線・京成線もステンレス車両を採用している中で、首都圏では珍しく、アルミ車両の製造を決めています。ステンレス車両が多い中、京急・阪急・京阪は一貫してアルミ車両を導入していました(阪急と京阪は今でもアルミ車両を採用)。アルミ車両はステンレス車両がに比べて車体強度が高く、軽量なので、京急の高速走行に耐え得る素材に着眼したとも考えられます。

 

幅広い運用

京急1500形1731編成

筆者撮影:京急1500形1731編成

京急1500形、特にVVVFインバータ制御の車両は、幅広い運用に就いています。京急線内では快特・特急・エアポート急行・普通の運用に就いており、日々、大車輪の活躍です。都営浅草線・京成線・北総線の直通運用にも就き、臨時代走で成田スカイアクセス線のアクセス特急としても走ることがあります。今でこそ、600形や1000形が幅広い運用に就いていますが、1500形も同じくらい幅広い運用に就いています。

VVVFインバータ制御の車両は120km/h走行が可能なため、快特やアクセス特急の運用に就けること、都営浅草線や京成線内を走行できる基準を満たしていることから、幅広い運用に就けることが可能なのです。それだけではなく、VVVFインバータ制御の4両編成車両は、朝・夕のラッシュ時間帯の増結用車両として、12両編成の快特運用にも就くことも可能です。

また、1987年から1998年の大晦日終夜運転では4両編成の車両が都営浅草線を通り、京成金町駅まで乗り入れていました。ただ、行先表示幕に「金町」はありませんでしたので、行先表を吸盤で先頭車にくっつけて走っていました。

 

編集後記

2020年8月7日に発表された京急の2020年度設備投資計画で、1000形4連2本の新造が発表されました。タイミング的に、1500形の最初期に製造された普通鋼車両の2本が置き換えのターゲットとなります。と言うのも、京急では普通鋼車両の寿命を30~35年としているため、1985年製造の1500形は寿命を迎えているのです。アルミ車両は寿命が40~45年なので、あと10年近くは生き残っていると思います。

とは言え、京急の近代化の先駆けとなったのは1500形の初期車両の存在があったからであり、最初の2編成が無くなるのは寂しい気もします。というか、現代では希少となった普通鋼車両なので、撮り納めも早めにしておくべきでしょうね。

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*1:増圧ブレーキ採用により、120km/h走行からの非常制動を発動させて600m以内での停止が可能になった。