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鉄道車両のブランド「sustina」の登場は遅いの?

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株式会社総合車両製作所 sustina公式サイト「東京急行電鉄 2020系」より

2015年ごろから「sustina(サスティナ)」と呼ばれる車両ブランドが鉄道ファンの間で注目されるようになりました。

www.j-trec.co.jp

JR東日本のE235や東急2020系などが代表格です。この「sustina」ですが、日立製作所の「A-train」や川崎重工業の「efACE」に比べて、「総合車両製作所がブランドを登場させるのが遅いのでは?」という意見が一部の鉄道ファンから上がっています。本当にそうでしょうか?筆者なりに調べて考察してみました。

鉄道車両のブランド「sustina」

概要

sustina(サスティナ)とは、総合車両製作所で製造されている鉄道車両のブランドです。元々は海外向けオールステンレス車両のブランドをsustinaと命名し、2012年、ドイツのベルリンで開催された世界最大の国際鉄道技術見本市「イノトランス(InnoTrans)」に出展されました。

海外向けとは言いつつ、2013年に東急5050系サハ5576号車で初めてsustinaが採用されました。ただ、この東急5050系サハ5576号車での採用は試験車です。

以降、sustina車両は2014年3月デビューのJR東日本EV-E301系電車を皮切りに、JR・私鉄各社で続々とデビューします。2020年1月現在、主なところでは、以下でsustinaが採用されています。

  • JR東日本E235系
  • 東急2020系
  • 京王5000系
  • 相鉄12000系
  • 静岡鉄道A3000系
  • 都営浅草線5500系

また、海外では2015年にはタイの首都圏を走るバンコク・メトロのパープルライン用の車両が導入されています。sustinaの当初の戦略目的である海外向けブランドとしての導入はバンコク・メトロのみですが、今後、国内での導入拡大を進めつつ、海外展開も視野に入れていると思われます。

特徴

尚、sustinaの特徴としては、総合車両製作所が2013年に公開しています。

http://www.j-trec.co.jp/news/020/20130410/130410.pdf

  • 更なる軽量化の実現による省エネルギー性の向上
  • お客さま安全性の更なる向上
  • ステンレスの特長を活かしたさらなる美観の向上
  • レーザー溶接による水密性の向上
  • 製作工数削減による製作コスト低減

車両の軽量化・安全性の向上は当然のことなので、本記事では割愛します。

個人的に注目すべきは「製作工数削減による製作コストの低減」です。低減できるといよりも「sustinaを導入すれば、製造・保守が安いですよ」と言えます。

「sustina」というブランドの登場は遅い?

鉄道車両ブランドの実績は既にあった

sustinaブランドは東急電鉄と総合車両製作所が共同開発し、2012年の「InnoTrans2012」出展で初登場しました。日立製作所の「A-train」、川崎重工業の「efACE」に続く第三の鉄道車両ブランド「sustina」を登場させています。先行した2社に比べて「遅いのでは?」と思われる人もいますが、個人的にはそうではないと思います。何故なら、総合車両製作所(前身の東急車輛製造から)の製作車両の導入先がJR東日本と関東圏各社に集中しており、同系統の車両を大量受注することで、わざわざブランドを立ち上げる必要が無かったのではと思います。

例えば、E231系やE233系はJR各路線で大量に導入されていますし、E231系・E233系をベースに、もしくは、参考にして製造された車両は関東圏に多く存在しますので、実質的にsustinaの前身ブランドと言えます。また、2代目京成3000形や2代目京急1000形は、長年に渡って大量に投入されています。ブランドを立ち上げる前に、ブランドとなる車両を、東急車輛製造・総合車両製作所は複数持っていたのです。

次世代車両開発とブランド立ち上げのタイミングを合わせた

では何故、2012年にsustinaというブランドを立ち上げたのかと言うと、これも個人的な見解ですが、「海外展開」という戦略上、ブランドが必要がだったからと考えています。実績のあるブランドがあれば、海外に売り込みやすいというシンプルな発想です。今まで通り、新型車両を開発・製造し、それをベースに大量受注を取る戦略を継続するのは当然ですが、日本国内の次世代車両の開発にあたって、先にブランドを立ち上げます。次世代車の導入は車両の置き換えも兼ねているため、次世代車両を導入すれば自然とブランドに実績が出来ます。

E235系が好例で、山手線のE233系の置き換えを目的に作成された車両です。sustinaブランドが立ち上がって3年目の車両で、大量投入されています。いずれ、E235系はJR東日本管内で多く導入されると予想されますので、ブランドの実績は自然とついてくるのです。

 「sustina」の将来展望

日本国内のsustina展開

JR東日本では既にE235系の横須賀線導入は決定しているので、JR各路線でのE235系導入は長期的に見て大方確定路線と言えます。また、東急電鉄も2020系・6020系・3020系の導入実績があり、将来的にはsustina車両が大半を占めると予想されます。

JR東日本・東急以外に目を向けると、京王電鉄は2代目5000系を導入したばかりですが、総合車両製作所の前身である東急車輛製造の時代から製造の実績がありますので、順次、引退車両をsustinaに置き換えることも予想出来ます。相模鉄道はJR東日本埼京線との直通が開始され、2022年には東急との直通運転も行われる予定なので、東急車輛製造時代の実績も考慮するとsustina車両が増えることが予想出来ます。小田急も2代目5000系を総合車両製作所で製造しているので、将来的にsustinaの順次導入も考えられます。

一方、西武・東武・京急・京成ですが、西武と東武は総合車両製作所以外にも車両を発注しているため、sustina導入は不透明です。京急は2代目1000形が2019年にも製造され続けており、1500形の置き換えのタイミングでどうするかによります。京成は2代目3100形が日本車輛で設計されたものであり、3100形を京成標準として車両導入が予想されるので、sustinaの導入は難しそうです。

海外のsustina展開

先述しましたが、日本でのsustinaブランド車両の実績を積んでからの海外展開になると予想されます。元来、sustinaは海外向けのブランドのため、徐々に海外へ売り込むことが予想されますが、当面は国内集中でしょう。

 

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