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【解説】『青天を衝け』第2回「栄一、踊る」(ネタバレあり)

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大河ドラマ『青天を衝け』、第2回「栄一、踊る」の解説です。一部、放送のネタバレを含みます。

渋沢家の藍玉事業

栄一が9歳になり、渋沢家の家業である藍玉の製造も学ぶようになります。栄一は父・市郎右衛門と一緒に、藍の葉を作っている農家を訪ねて、適切な助言をします。市郎右衛門は藍の葉の良し悪しを熟知しており、育ち具合の目利きが出来る程、藍の葉についての知識を持ち合わせていました。市郎右衛門は村のまとめ役で、藍玉の製造・販売で財を成していましたが、決して上の立場でふんぞり返っているわけではなく、面倒見の良い人でした。

 

祭りの中止

理不尽なお代官様

ある日、岡部藩の代官・利根吉春(酒向 芳)が渋沢家にやって来ます。渋沢家は村の中でも豪農であり、まとめ役の立場でもあったので、たびたび代官がやって来きます。そして、やって来た代官に対し、栄一の父・市郎右衛門と、栄一の伯父・宗助は代官の接待をします。わざわざ代官が何をしに来るのかと言うと、稼いでいる家から理由をつけてお金を要求するのです。

この日も利根は、「藩の若殿様がお乗り出しをする(元服して江戸の将軍に挨拶に行く)から、人手を100人と御用金2,000両を用意しろ」と言いました。宗助は「喜んで」と了解しますが、市郎右衛門は、

「お代官様、その頃は、一年のうち一番人でが足りぬ時期で、毎年、他の村から人手を借りるほど…御用金は何とか用立てます。今少し、人足の数を減らしては頂けませんでしょうか。」

と交渉します。利根が人手と金銭を要求した時期は、ちょうど蚕が繭になり、藍の葉の刈り取りの作業もある時期です。すると、利根は急に怒り出し、膳を蹴り飛ばします。パワハラ中間管理職上司も良いところです。世の中の中間管理職の方々、思い通りにならないことがあるからと言って、部下に当たらないでくださいね。

とは言え、代官に逆らうと後で何をされるか分からないので、宗助が「お申し付けの通りにします」と答えます。

それを見た栄一は、

「何でとっさまが…!」

と子供ながら怒ります。そりゃそうですよね。自分の父親がパワハラ中間管理職上司に怒られる姿を見たら、誰だって同じことを思うでしょう。世の中の中間管理職の方々、気を付けて下さいね。他人の子供に嫌われたら人生おしまいですよ。

 

祭りはやめだ

渋沢家がある血洗島村では、毎年、藍の葉の収穫後に、五穀豊穣や悪疫退散を祈る祭りを催していました。その祭りでは、獅子舞を踊るという伝統がありましたので、栄一はそれを楽しみに練習していました。

しかし、伯父・宗助は、今年の祭りは中止にすることを伝えます。お乗り出しのために、村の人手が著しく不足しているので、祭りどころではなかったからです。現状を知っている人々は「仕方ねえ」と受け入れますが、栄一は納得しません。

「俺は獅子が舞いてえ!おいちゃんも、村の祭りは大事と言ったじゃねぇか!」

それを聞いた市郎右衛門は栄一を叱ります。

「何も分かってねえもんが、偉そうに言うな!」

市郎右衛門自身も、苦しい現状が分かっていましたが、父親でしたので、栄一にはそう言うしかありませんでした。

 

お役に立ちたい

叱られた栄一は、神社で千代に「大人たちが言ってることは分からない、だけど、とっさまも悲しい顔をしてた」という複雑な思いを相談します。すると千代は、

「千代は、はよう大人になりてえんです。はよう大人になって、もっと、かあさまや兄さまや、誰かのお役に立ちてえなあ。」

それを聞いた栄一は、自分の考えていたことを思い直します。栄一は獅子が舞えないことに怒っていましたが、千代は家族やみんなのことを考えていると感心し、自分の考えを改めました。

 

将軍家と水戸家の動き

一橋家の養子になった徳川慶喜はと言うと、水戸での厳しい暮らしの方が張り合いがあったらしく、江戸での暮らには退屈していました。

そんな慶喜でしたが、将軍・徳川家慶に気に入られていました。それはもう、将軍である家慶自らが一橋家に向かうほど。家慶は「ここの暮らしはどうか?」と聞くと、慶喜は「家の者も良く仕えてくれて、水戸に比べて気候も穏やかなので暮らしやすい」と言います。裏では愚痴っていましたが、世渡り上手な若者です。

水戸藩では幕府に隠居を強いられた徳川斉昭が藩政に復帰することを望んでいました。隠居した斉昭は当時の水戸藩のカリスマ的存在でしたので、幕府に斉昭の復帰をお願いしていたのです。斉昭も復帰を望んでいましたが、幕府の命令に逆らうことが出来ません。斉昭は、家慶から寵愛を受けている慶喜が、いずれ将軍を継ぐと読んでいましたので、そこまでは我慢するしかありませんでした。

 

栄一、踊る

そうして、一年のうち、一番忙しい時期が村に訪れました。村のみんなが夜が明けないうちから藍を収穫し、養蚕の作業を行います。子供たちも一緒になって手伝います。男衆は昼間にお乗り出しの道の工事の作業に行き、暗くなると遅い時間まで村のみんなと一緒になって仕事をします。それが何日も続きます。ブラック企業も真っ青です。

お乗り出しの作業が終わりを迎えた日、市郎右衛門たち男衆は疲労困憊で村に帰って来ました。すると、村の子供たちが獅子舞で出迎えてくれました。何事かと思いきや、栄一が「祭りは無くなったけど、獅子舞は自分たちで踊れるから」と言って喜作に話をして、栄一と喜作で村の子供たちを集めたのです。

子供たちが獅子舞をして、大人を楽しませるために密かに準備していたのです。市郎右衛門はそれを見て少し考えますが、栄一の気持ちを察して、一緒になって踊ります。みんなが楽しんでいる様子を見た栄一は、とても満足しました。

 

青年になった栄一

尾高新五郎に学ぶ

それから4年が過ぎ、尾高新五郎は惇忠(じゅんちゅう)と名前を変えて、村で剣術と読書を教えていました。読書(主に文字の読み書きから、儒学や古い本の解説など)は前から教えていましたが、何故、今になって剣術かと言うと、新五郎曰く、

「水戸様(徳川斉昭のこと)は、泰平の世は既に終わった、と仰せだ。これからは百姓と言えども、剣の心得は欠かせない」

ということで、剣術を教えていたのです。新五郎は水戸藩の追鳥狩(おいとがり)で斉昭を見てからというもの、自ら水戸学を学び、見事に斉昭推しに成長しています。剣術を教える中で、特に新五郎の弟・長七郎の剣術の腕前は素晴らしいものでした。

栄一は喜作と共に剣術の稽古と尾高塾での勉学に励んでいました。そして、読書は特にハマっていました。新五郎に教わった山田長政の書を読みながら歩いていたくらいでした。そして溝にハマって、着物を汚して、市郎右衛門に叱られてしまいます。

「読書は悪いことじゃねえ。しかしな、朝夕寝る食うも忘れて、仕事を疎かににするのはもってのほか」

市郎右衛門は心配していました。百姓なのに剣術に読書三昧。本当は家を継いで欲しいのです。しかし、「このままでは家を継がせることは出来ない」と言うと、栄一は焦ります。

「とっさま。俺に継がせてくれ。そう思って、今まで学んできたんだ」

すると市郎右衛門は言います。

「いいか栄一。藍の葉というのは、手間暇かけたら、その分だけ良い青が出せるんだ。手を抜くやつには、決してその青は出せねえ。」

つまり真剣に仕事しろということです。剣術や読書にうつつを抜かしては、仕事の成果が出ないと釘を刺します。栄一は「もう決して手は抜かねえ」と誓ったのでした。

 

開国の足音

その頃の幕府はというと、後継者問題の話になっていました。将軍・家慶の実子である家祥は病弱でしたので、一橋家に養子に入っている家慶お気に入りの慶喜を後継にするのではないかという噂が流れていました。老中・阿部正弘も慶喜を将軍にしたいという思惑があります。そりゃあ、家慶に慶喜推してましたからね。

そんなこんなで後継者問題の話を勘定奉行・川路聖謨と話していると、長崎奉行の使者がやってきます。幕府は海外の情報を仕入れるため、オランダ人に定期的に書類を提出させていました。その内容は、「条約締結を求めて、アメリカが艦隊を派遣し、来年には日本に到着する」というもの。皆さんご存知の通り、あの黒船来航で有名なマシュー・ペリー向かっていました。

 

栄一、江戸に行く

ちょうどその頃、畑仕事をしていた栄一は、母・ゑい(えい)から「とっさまが栄一を江戸に連れて行ってやるって言ってましたよ」と聞きます。栄一はとても喜びます。

「江戸は東照大権現さまが作った日本一の町だ!何があるんか、どんなもんがおるんか、思い浮かべるだけで胸の中がぐるぐるする~」

そうして、栄一は父に連れられて、江戸に行くことになりました。

 

関連記事

渋沢家の藍玉製造・販売については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

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栄一が読書にハマって溝にハマったというエピソードは、史実とは少し異なります。気にある方はこちらの記事もどうぞ!

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第1回「栄一、目覚める」の解説はこちら

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関連リンク

大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン

あらすじ|大河ドラマ「青天を衝け」|NHKオンライン

参考資料

第1巻(DK010002k)本文|デジタル版『渋沢栄一伝記資料』|渋沢栄一|公益財団法人渋沢栄一記念財団

『父 渋沢栄一』(実業之日本社文庫)

2021年放送の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一。当サイトでは、放送されるエピソードの他、放送されないエピソードも執筆しています!是非、大河ドラマと合わせてお楽しみください!