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社畜ゲートウェイ

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【解説】『青天を衝け』第1回「栄一、目覚める」(ネタバレあり)

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大河ドラマ『青天を衝け』、第1回「栄一、目覚める」の解説です。一部、放送のネタバレを含みます。

プロローグ

文久4年(1864年)、京で渋沢栄一(吉沢 亮)と渋沢喜作(高良健吾)が、馬に乗って走っている徳川慶喜(草彅剛)に追いかけるところから始まります。

「渋沢栄一でございます!」

この時は、まだ栄一と喜作が一橋家に仕官する前のことです。必死に叫びながら追いかけるも、相手にしてもらえませんが、栄一が叫んだあるヒトコトで慶喜の足が止まります。

「すでに!今すでに、徳川のお命は尽きてございます!

土下座する栄一と喜作、馬の上から慶喜が、

「そなた今何と申した」

と鋭く言います。

「すでに、徳川のお命は尽きてございます。あなた様は賢明なる水戸烈公*1のお子、もし、もし、天下に事があった時に、あなた様がその大事なお役目を果たされたいとお思いならばどうか、この渋沢をお取立て下さいませ。」

それに対して慶喜は、

「言いたいことはそれだけか」

と静かに返します。間髪入れずに栄一が、

「まだ山ほどございます。」

と、覇気ある眼差しで答えます。慶喜の隣にいた平岡円四郎(堤 真一)が思わず吹き出し、慶喜は「そなたの仕業か」と言い、平岡円四郎は真顔に戻り「はっ」と答えます。慶喜は察したのか、

「この者たちを明日、屋敷へ呼べ。これ以上、馬の邪魔をされては困る」

と言って、再び駆け出して行きます。平岡は「ははっ!」と言ってニンマリ。このことがきっかけで、栄一と喜作が一橋家に仕官するのですが、大河ドラマではまだまだ先の話です。

 

少年時代の栄一

強情な栄一少年

まずは栄一が隠れる話です。栄一の父・市郎右衛門(小林 薫)が仕事で町へ出かけようとしている時、栄一が自分も行きたいと駄々をこねます。暴れる栄一を、力づくで何人もが止めます。どうしても行きたかったのですが、それもかなわず、隠れて困らせてやろうと考え、家の奥にこっそり隠れます。家の人を総動員で深夜にも家を探しますが見つかりません。やがて眠ってしまい、朝になって目覚めて発見されると、父にとても怒られ、母が呆れてしまうくらい栄一少年は強情だった*2、というエピソードです。

 

渋沢家

血洗島村は水田が少なく、稲作に向いていない土地でしたので、畑作が中心でした。渋沢家は栄一の父・市郎右衛門の代で藍玉の製造・販売や養蚕などで財を成していました。

大河ドラマでは渋沢家が広大な畑を持っており、藍の葉っぱをとても多く育てている様な描写でしたが、渋沢家は藍の葉っぱはそれほど育てておらず、藍の葉っぱを他所から買い取り、藍玉を作って販売しています。

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呑み込みが早い栄一少年

父・市郎右衛門が栄一に勉強を教えます。非常にわんぱくで強情なのですが、読み書きの呑み込みは早く、なんと6歳ごろに儒教の『大学』『中庸』を習います。7、8歳ごろから非常に勉学が優秀な従兄・尾高新五郎(田辺誠一)に習うことになります。

 

母親から呑み込みが早いと褒められますが、栄一は「とっさまのげんこつがおっかねえから」と言ってのけます。ただ覚えるだけの栄一でしたが、父・市郎右衛門から「上に立つ人間は、下の人間に対して責任がある」と教えます。栄一は無邪気に「責任とは何だい?」と聞くと、市郎右衛門は「そうだな…大事なものを守る務めだ」と諭します。

 

尾高新五郎

「藍香ありてこそ青淵あり」と言われる程、渋沢栄一にとても影響を与えた尾高新五郎は、どういうことか、水戸藩の演習を見学しに行き、水戸のことを学ぼうと決心しています。そこで、新五郎は七郎麻呂(後の徳川慶喜)の雄姿を見て感動しています。

史実でも、どういうことか水戸藩の演習を見学しに行って、水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)に一目惚れして、水戸学に傾倒します。

 

水戸藩の動き

水戸藩では徳川斉昭のもと、国防を強くするという方針で、水戸藩では追鳥狩(おいとがり)と呼ばれる、大砲を用いた大規模な演習を行っていました。しかし、幕府は斉昭の行動を問題視し、隠居・謹慎を命じます。

しかし、幕府の世継ぎが余りよろしくない状況でもあり、老中・阿部正弘(大谷亮平)の将軍・徳川家慶(吉 幾三)への進言で一橋家の養子に七郎麻呂を推挙。正弘が斉昭に会いに行き、養子の話を打診します。斉昭は「養子には出させん」と言いますが、正弘は「上様が他のご子息ではなく、七郎麻呂様でなければ、と仰せになったのでございます」と言います。そして席を外し、「我が息子は、水戸から初めて出る、征夷大将軍になれるやもしれんぞ」と喜ぶ斉昭。

水戸徳川家は副将軍の地位はありますが、他の御三家や御三卿から将軍を輩出する慣例があったので、将軍のご指名で一橋家に養子に出せということであれば、将来、将軍になるかもしれないと考えたのです。

 

鬼との遭遇

陣屋の牢に連れていかれる高島秋帆(玉木 宏)を見かけた栄一。尾高長七郎(須東煌世)と渋沢喜作(石澤柊斗)から、「鞭打ちか打ち首になる」「鬼みたいなやつに違いない」と聞きます。

栄一と尾高千代(岩﨑愛子)が川で遊んでいる時、千代の髪飾りが川に流れて行ってしまいます。栄一と千代は髪飾りを探しに行くため川を辿って行きますが、そこには陣屋の牢に連れていかれる鬼…もとい、高島秋帆がいました。そこで栄一は「鬼」と言いますが、千代は「良い人」と言います。

後日、栄一・喜作・長七郎が陣屋の牢に鬼の様子を見に行きます。栄一は二人とはぐれてしまいますが、秋帆の牢に辿りつきます。そこで栄一は髪飾りのお礼を言い、何故あんなところに居たかを尋ねます。どうやら、牢屋の扉が開いていたから海でも見ようと見物をしていた様子。栄一は「岡部に海はねえよ」と笑いますが、秋帆言います。

「何にもないところだなここは」

栄一は言い返しますが、秋帆は言います。

「この国はどうなるのだろうな」

とポツリ。日本の今後を憂います。秋帆は砲術家として非常に優秀で幕府に重用されていましたが、ワケあって岡部の牢に入れられました。

「このままでは、この国は終わる」

秋帆はそう嘆きます。栄一は、

「何で、何で日の本は終わるんだ?どうしたら助けられる?」

と聞きますが、秋帆は、

「それは私にもわからん。皆がそれぞれ自分の胸に聞き、動くしかない」

と言います。最後に秋帆は「行け」と言い、栄一は、

「俺が守ってやんべ、この国を」

と言って走り出しました。

このあたり、恐らくドラマオリジナルの部分です。栄一と秋帆がこの時に接触したという話はありません。

 

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渋沢家がどんな家だったのか気になる方はコチラもどうぞ!

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プロローグ部分で栄一と喜作が、慶喜に接触した話はコチラをどうぞ!

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関連リンク

大河ドラマ『青天を衝け』公式サイト

www.nhk.or.jp

大河ドラマ『青天を衝け』公式サイトあらすじ

www.nhk.or.jp

参考資料

第1巻(DK010002k)本文|デジタル版『渋沢栄一伝記資料』|渋沢栄一|公益財団法人渋沢栄一記念財団

『父 渋沢栄一』(実業之日本社文庫)

2021年放送の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一。当サイトでは、放送されるエピソードの他、放送されないエピソードも執筆しています!是非、大河ドラマと合わせてお楽しみください!

*1:徳川慶喜の父・徳川斉昭のこと。

*2:尚、栄一本人は悪いことをしたという反面、少し胸がスッとした模様。