ネットワークビジネスの師匠やリーダーは説明会やプレゼンで必ず、ご自身の経歴を話ます。何故か?どういう人間かを知って欲しいのもありますが、指導者として素晴らしいストーリーを持っている方が人を惹きつけやすいからです。
しかしながら、師匠やリーダーは普通の経歴は持っていません。説明会やプレゼンで「才能・学歴・キャリア・資金は一切関係ない」と言ってるにも関わらず、師匠自身は立派な経歴を持って居ます。それをわざわざ披露します。師匠の経歴と、立派な経歴を話す理由を解説します。
師匠やリーダーの輝かしい経歴
ネットワークビジネスの師匠やリーダーは「才能・学歴・キャリア・資金・環境は全く関係なく、自分の努力次第で稼げる」と言います。筆者も何回も聞きました。しかしながら、師匠やリーダー自身はどうなのでしょうか?
高学歴
「ネットワークビジネスの成功に学歴は関係ない」というネットワークビジネスの師匠やリーダーは、高学歴の人が多いです。そもそも、社会に出たら学歴は関係無いと言いますが、社会に出てからこそ、学歴に惹きつけられる人が多いです。ある人の学歴が有名な国立大学や私立大学出身という学歴を持っているだけで、多くの人から一目置かれます。師匠やリーダーが高学歴を持っているというステータスがあると、多くの人が「あの人は凄い」と錯覚します。
考えてみてください。初めて会った人の学歴が高学歴と知ったら「この人は凄いな」と思いませんか?そして自分の学歴がその人より劣っていると心の中で思いませんか?学歴で差を付けられていると感じる時点で、既にあなたはイニシアティブをとられているのです。サラリーマンだろうがネットワークビジネスだろうが関係ありません。
念のため師匠に聞いたところ、共通して次の様な回答を頂きました。
筆者「師匠さんは学歴が関係無いと言っているのに、自己紹介の時に学歴を言っていますよね?理由があるのですか?」
師匠「学歴を言うとね、日本人だけなのかな、勝手にイニシアティブが取れるんだよね。私の話を聞いてくれるの。」
筆者「なるほど。確かに、高学歴だと「凄い!」って思う人が多いですよね。」
師匠「そうそう。そうすると、セミナー(説明会)で新規見込み客は私の事に興味を持ってくれる。厳密に言えば、高学歴の人と会えたことに幸福感を覚えるんだよ。低学歴の人よりも、中途半端な学歴の人の方がインパクトあるみたいだね。学歴コンプレックスがあるから。」
ハイキャリア
ネットワークビジネスの師匠やリーダーは、ネットワークビジネスをする前まで、エリート路線を歩んでいます。師匠やリーダーとなる人の話を聞いていると、「某有名メーカーから脱サラして~」、「業界大手の企業で役職者をやっていたが~」なんて話を何度も聞きます。「零細企業で平社員でした!」なんて人はいません。末端ネットワーカーとは、そもそものレベルが違うのです。
例えば、あなたが仕事で社運を賭けた大プロジェクトのメンバーに選ばれた時、そのプロジェクトのリーダーが、エリート路線を歩んできたハイキャリアのAさんと、平凡なその辺にいるようなBさん、どちらについて行きたいと思いますか?多くの人が、Aさんと答えると思います。
ネットワークビジネスも同じです。師匠やリーダーが平凡なサラリーマンのキャリアよりも、過去に色々な成功実績があり、エリート路線を歩んで来た人の方が、将来性があると錯覚する人が多いです。「キャリアなんて関係ない」という師匠やリーダーですが、ご自身のキャリアは素晴らしいものであると自分で自慢しています。矛盾していますね。
筆者「学歴の話と被ると思いますが、キャリアは関係無いと言っているのに、自己紹介の時にご自身のサラリーマン時代のキャリアを言っていますよね?理由があるのですか?」
師匠「あれね、キャリア言った方がインパクトあるでしょ。学歴と一緒。」
筆者「確かに、キャリアが凄いと惹きつけられる人が多いですね。」
師匠「そうそう。キャリアが凄いっていうのは学歴が凄いって言うのと一緒なんだけど、それよりも成功者がかつてサラリーマンだったということが重要。サラリーマンでも一発逆転できるというイメージを抱いてくれたらオッケーなんだよ。」
高収入
ハイキャリアにも関連がありますが、ネットワークビジネスの師匠やリーダーはサラリーマン時代から高収入を得ています。有名企業や業界大手の役職者なら、当然、サラリーマンの給料は多いです。
ネットワークビジネスは毎月、高額なオートシップを支払ってディストリビューターの権利を維持し、製品やサービスを紹介して、契約を取って報酬を得るという仕組みになっています。高額なオートシップ以外にも、アポやプレゼンのための費用や、コンサルを受講している人ならコンサル料も払う必要があります。
多くのお金を払う必要があるネットワークビジネスですが、それに耐えられるのは高収入の人だけでしょう。ネットワークビジネスでは90%以上の人が稼げないと言われています。世の中の90%以上の人が収入が低いので、ネットワークビジネスをしても、色々な支出が重なってオートシップが払えなくなり、ディストリビューターの権利を失うからです。
ネットワークビジネスでどれだけお金がかかるのかは過去記事を参照下さい。
人を惹きつける天性の才能
ネットワークビジネスの師匠やリーダーは天性の才能を持っています。人を惹きつける才能です。具体的には「プレゼンが上手い」という才能です。どんな人でもプレゼンの練習を繰り返して洗練し、プレゼン力を上達させることは出来ます。
ですが考えてみて下さい。どれだけ努力しても、天性の才能を持った人には勝てません。それはプレゼンだけではなく、あらゆる仕事・スポーツ・芸術にも共通して言えることです。あなたも過去に経験があると思います。振り返ってみてください。学生時代の部活やサークル活動、仕事でも何でも、どれだけ自分が努力しても「この人には勝てない」という人が居たと思います。そういう人は「天性の才能」の持ち主です。
ネットワークビジネスも同じで、師匠やリーダーは「天性の才能」を持っています。師匠やリーダーと同じ時期に、一緒にネットワークビジネスを始めた人も多くいると思います。しかしながら、師匠やリーダーはネットワークビジネスを始めた時期から「天性の才能」の片鱗を見せており、周囲の人間は「この人には敵わない」と思って辞めていった人もいるのです。実際にそういう人に会ったことがあり、アポをさせて頂いたことがあります。その話は別の機会にします。
恵まれた実家の環境
ネットワークビジネスの師匠やリーダーに多いのが、親が経営者であることです。普通のサラリーマンの親である師匠はまずいません。ネットワークビジネスのリーダーになるとサラリーマンの親という場合がありますが、会社役員や部長クラスと言った肩書を持つ、いわゆる経営層のサラリーマンの親がいます。
注目すべきは、親の年収です。親の年収が高いと、仮に、ネットワークビジネスで稼げなかったとしても、親が助けてくれると言う精神的に余裕があります。また、ネットワークビジネスを始めたばかりで稼げない時期があったとしても、実家に経済的余裕があるので、経済的な援助を受けることが出来ます。師匠やリーダーは「親がどうとか関係ない!」と言いますが、あなた自身は親に多大な援助を貰っていますよね?
とあるネットワークビジネスのリーダーから『ザ・バイブル 読むだけで身につくお金と人に好かれる習慣』という本を頂いたことがあるので読みましたが、生活に貧窮した主人公は、親からお金を振り込んでもらってるシーンがありました。成功するには親のすねをかじる必要があるみたいですね。
まとめ
「ネットワークビジネスは才能・学歴・キャリア・資金は全く関係ない」と言う人が居ますが、確かに関係ないですね。しかしながら、師匠やリーダーはそういったものを最大限に利用して、貧困層をターゲットにしたビジネスをして生活しています。自分はセーフティーゾーンでネットワークビジネスをして稼いでいたにも関わらず、メンバーにはリスクを背負わせて搾取しているのです。