京成本線にはいくつか主要駅があり、京成佐倉駅はその一つです。京成佐倉駅には快速特急や通勤特急はもちろん、イブニングライナーやモーニングライナーも停車します。そして、その隣にあるのが、京成佐倉駅をレベルアップした様な名前の大佐倉駅があります。この大佐倉駅、いったい何があるのでしょうか?
大佐倉駅
まずは大佐倉駅の駅舎をご覧ください。
こちらが、京成佐倉駅よりレベルが高そうな名前を冠する、大佐倉駅の駅舎です。とてもこじんまりしています。当サイトはトンデモな記事を量産することで有名ですので、「撮影した位置に悪意がある!」と仰る方もいらっしゃると思います。なので、別の位置からの写真もご覧ください。
いい天気ですね。ホームも見てみましょう。ちなみに改札はこんな感じです。
あらまあ、かわいい改札ですね。そしてホームはこんな感じ。
良い眺めですね。成田方面へ線路が真っ直ぐ伸びています。そして上野方面の風景はこんな感じです。
良い眺めです。都会の喧騒を忘れることが出来るような、そんな風景です。しばらくすると列車がやって来ました。
まあ、回送なんですけど…。ところで、2番線ホームにはこんなものがあります。
手洗い場でしょうか。水は出るみたいですね。ザルも丁寧に置いてあるところを見ると、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家にありそうな洗い場みたいなやつですね。誰が使うのでしょうか。
ちなみに、1番線ホームにはベンチもあります。
製造メーカーは分かりませんが、オールウッド製のベンチです。首都圏の車両で流行っているハイバックタイプですね。座り心地はイマイチでした。高輪ゲートウェイ駅のベンチもオールウッドみたいな感じがするので、根拠は全くないのですが、何か通ずるものがあります。
ちなみに、高輪ゲートウェイ駅のベンチのデザインはオシャレなのですが、デザイン重視にしたためか、ちょっと座りにくいです。
大佐倉駅は京成駅でぶっちぎりの…
さて、ここで大佐倉駅のスペックをお伝えします。
- 駅名:大佐倉駅
- 開業:1926年12月9日
- ホーム:2面2線
- 有人駅(ただし、22時以降駅員不在)
- 停車種別:通勤特急・特急・快速・普通
- 1日平均乗降客数:402人(2019年度)
もうお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、京成69駅で乗降客数が最も少ない駅です。そして周りは自然豊かな駅で、駅周辺には何もありません。あるとしたら地元の神社くらいです。名前だけは京成佐倉よりもレベルが高そうですが、それ以外は何もありません。いわゆる秘境駅とも言える駅でしょう。
Google先生のパワーを借りて大佐倉駅周辺の航空写真を見たところ、見事に緑一色、役満です。大佐倉駅から西に行くと京成佐倉駅がありますが、こちらは市街地になっています。
何で大佐倉駅はこんな状態に?
お隣の京成佐倉駅や京成酒々井駅は駅周辺の開発がされていますが、この大佐倉駅だけ、一昔前の田舎の駅っぽい感じがします。京成電鉄は成り立ち上、成田まで開業させるのが至上命題でしたから、「成田まで開業させて、駅周辺開発は後から」というスタンスでとりあえず開業させてみたものの、結果的に大佐倉だけは開発が出来ませんでした。では、どうして開発が進まなかったのでしょうか。
これは私の推測になりますが、本佐倉城跡の存在と神社やお寺が密集していることが原因だと考えられます。
地図を見て頂くと分かると思いますが、大佐倉駅周辺位には神社とお寺が密集しています。「お金払って立ち退きさせればいいじゃないか」という傲慢な考えをお持ちの人はいらっしゃらないと思いますが、地元住民や地権者の根強い反対があって、開発が進まなかったという例はいくつもあります。そして、神社やお寺の立ち退きは非常にデリケートな話です。21世紀でも地鎮祭とか意味不明なことをやっているくらいですから、駅の開業当時はおろか、戦後も手を出しにくかったのでしょう。
そして、大佐倉駅の東に行くと、本佐倉城跡が佇んでいます。仮に神社やお寺を移転出来たとしても、本佐倉城跡がネックになります。観光資源として本佐倉城跡を活かしつつ、大佐倉駅周辺を開発するということも策の一つではありますが、やはり、駅の周辺にある神社やお寺がどうしても難しいことになります。
もちろん、神社やお寺にも生活があるので、開発して最大多数の最大幸福を獲得出来ればいいということではありません。こうなってくると、堂々巡りになるので、ここで筆を置くことにします。
編集後記
空気が綺麗だった!
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