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京成3500形がセミステンレスを採用した理由

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京成3500形は1972年から10年間に渡って製造された車両です。輸送力アップのため青電の置き換えとして製造されました。この3500形では、京成初となるステンレス車両としてデビューします。しかし、このステンレス車両、ある課題をクリアするために採用されたものでもありました。

冷房化車両として製造された3500形

時は1970年ごろ。京成のほぼお隣を走っている国鉄は冷房化が進みはじめていました。夏場は涼しいと快適ですよね。特に夏場のラッシュ時なんかは、冷房があると無いとでは、雲泥の差だと思います。京成はこれを見て「やばい、うちも冷房付けよう。お客さん、いなくなっちゃう!」と焦ります。ただでさえ、当時は財政難でしたので、これ以上、利用客が減るのは非常にまずいです。

そんなわけで、青電の置き換えと同時に新しく製造する車両は冷房化することが決定しました。

 

川を超えられない

しかし、一つ問題が発覚します。冷房化前提で検討した結果、車両が今まで以上に重くなりました。そして、いくつかの川を超えられないことが判明します。当時の現役車両たちは、今みたいに冷房装置を付けておらず、その前提で橋梁の強度限界を設計して建設しています。当然と言えば当然です。なので、3500形の冷房化が難しくなりました。

 

3500形の開発担当者は悩みます。「新型車両に冷房装置を付けて、お客様に快適に乗ってもらう車両をデビューさせたいのに、その気遣いが車両自体が重くなって川を超えられなくなる…」。恐らく、3500形の開発担当者は気が気じゃなかったでしょう。(たぶん)眠れない日々が続いたと思います。

(たぶん)睡眠不足になってしまい、(たぶん)眠い目をこすりながら新型車両の開発を進めないといけない3500形の開発担当者。ですが、ある時、逆転の発想を思い付きます。

「冷房装置が重ければ、車体を軽くすればいいじゃない」

 

セミステンレスの採用

上記の話があったかどうかは分かりませんが、当時、3300形の様な普通鋼車両は、江戸川橋梁などを走行することが出来ました。しかし、そこに冷房装置を付けて走った場合、

江戸川橋梁「ちょっと…重いんですけど…」ミシミシ

となるわけです。橋は簡単に付け替えることなんで出来ません。それに、当時の京成にの財政事情はよくありませんでしたので、突貫の強度向上工事も無理なわけです。今あるものを何とかして使い、冷房装置を付けて橋を渡れるようにするため、車体を軽くする方法が手っ取り早かったのでしょう。

 

そこで採用されたのがセミステンレスです。セミステンレスを採用したことにより車体の軽量化を行い、冷房装置を取り付けることが出来ました。これなら、3500形でも川を超えることが出来ます。やったね。

「何でオールステンレスじゃないの?」と思いますが、3500形が製造される少し前、1970年ごろのステンレス車両は、現在の様な軽量ステンレスではありませんでした。軽量ステンレスが本格的に採用されるようになったのは、1980年ごろからです。

 

そしてセミステンレスの終焉

ところで、セミステンレスの採用は10年ちょっとで終了します。1980年に3500形でオールステンレス車両の試験導入が始まり、1982年製造の3500形最終製造分はオールステンレス車両です。そして、後継の3600形はオールステンレス車両で製造されています。先述しましたが、1980年ごろから軽量ステンレスが普及してきたことにより、京成でもオールステンレス車両の採用を決定したのです。

 

編集後記

余談ですが、橋梁の付け替えや強度向上も進めていたため、冷房化に伴ってセミステンレスを採用する必要性が無くなりました。先述した江戸川橋梁は、1979年11月に現在の姿になっています。

京成電鉄江戸川橋梁:施設詳細データ

その結果、3300形以前の普通鋼車両も冷房化が行うことが出来ました。もしかしたら、新しい江戸川橋梁はこんなことを言ったのかもしれません。

江戸川橋梁「え?冷房装置つけたの?全然大丈夫だけど」エッヘン

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