Web
Analytics

無職ゲートウェイ

社畜から無職にジョブチェンジしました


京阪3000系とスカイライナーの意外な共通点

【スポンサーリンク】

f:id:neko_britannia:20210519203107j:plain

2代目京阪3000系と2代目AE形スカイライナー。2つの車両に直接的なつながりはありませんが、ともにちょっとした共通点があります。地域も客層も全く異なりますが、両方の車両に乗車した経験がある方は、どことなく親近感が出て来ると思います。今日はそんな2つの車両のお話です。

 

期待された東西の青い車両

2代目京阪3000系と2代目AE形スカイライナーは、探してみると意外と共通点があります*1

新線開業のホープ

京阪3000系は2008年の中之島線開業に合わせてデビューしました。従来の京阪車両のシンボルカラーであるグリーンではなく、車体上部をエレガント・ブルー(紺色)、車体下部をアーバン・ホワイト(白色)に塗り分け、帯にはスマート・シルバー(銀色)を纏った、全く新しい車両としてデビューします。

コンフォート・サルーンという愛称を持つ京阪3000系は、京阪の新しいデザインコンセプトである「風流の今様」を表現し、スラッシュ・ムーンと呼ばれる円弧状のデザインを車内外に描いていることも特徴的です*2

京阪3000系のデビューした2年後の2010年、京成では成田スカイアクセス線が開業し、その主力車両として2代目AE形がデビュー。京成の看板特急であるスカイライナーの愛称を引き継ぎつつ、車両デザインはファッションデザイナーの山本寛斎氏が手掛け、シンプルな流線形とスピード感を前面に出したデザインは、160km/h走行と相まって新幹線と形容される車両です。

経緯やコンセプトは異なりますが、京阪3000系は水都大阪をイメージし、スカイライナーは風をイメージしたことから、図らずとも、両車とも青を基調とし、従来の車両からガラッと変わったデザインを採用しています。

 

共通した技術

共通点は青というだけでなく、採用技術にも見られます。

2000年代半ばに入ると主流になっていたIGBT-VVVFを両車ともに採用しています。どちらも東洋電機製造のもので、インバータ装置は京阪3000形がRG6004-A-M、スカイライナーはRG6009-A-Mを採用。AE形スカイライナーは高速走行が前提なので、制御装置1台で主電動機4台を制御しますが(京阪3000系は主電動機2台を制御)、京阪3000形で採用されたものをAE形スカイライナーで発展特化したものです。両車ともVVVFの音色を聴いてみれば分かりますが、音色の差はほとんどありません。

両車ともにアルミニウム車両(AE形スカイライナーは京成で初めて本格採用されたアルミ車*3)で、初めてダブルスキン構造を採用して軽量化を実現しています。

 

ANAアテンダント

京阪3000系とAE形スカイライナーとは少し話が逸れますが、両方ともANAのアテンダントさんが携わっています。

京阪3000系は2021年1月31日からプレミアムカーを導入しています。ANAビジネスソリューション(ANAの子会社)に委託して、専属のアテンダントさんがプレミアムカーに乗務しています*4。本来であれば車掌さんが乗務するところですが、ワンランク上の車両では、ワンランク上の接客のプロにお任せするという徹底ぶりです。

AE形スカイライナーには専属のアテンダントさんは乗務していませんが、京成上野駅にはスカイライナーステーションアテンダントさんがいます。こちらも、ANAビジネスソリューションに委託。ちなみに、スカイライナーのことだけでなく、上野周辺や京成沿線の観光スポットの場所を教えてもらえたりします。

ANAと言えば航空業界で世界屈指のサービスレベルを誇りますが、それを鉄道サービスにも取り入れようとする試みがどちらにも見られます。プレミアムカーとスカイライナーどちらも利用した方なら分かると思いますが、本当に丁寧に接して頂けます。

 

分かれた明暗と非常な現実

探せば色々と共通点は出てきますが、ここからは現実のお話です。

京阪3000系とAE形スカイライナー、デビュー直後の結果としては、京阪3000系は(というよりも中之島線が)散々な状態。一方のAE形スカイライナーはLCC人気やインバウンド需要の増加に伴い、右肩上がりでした。新線開業で期待された車両が明暗を分けた格好となりましたが、2021年現在は状況が大きく変わっています。

本来の役割から大きく変わった京阪3000系

まず、京阪3000系から。京阪3000系は中之島線のエースと期待されて登場しましたが、その中之島線が大コケ。開業前の予測を大幅に下回る利用率で、中之島線の優等種別で運用されていた京阪3000系は、年が経つにつれて中之島線の運用からは外れて行き、遂には京阪8000系のサポートとしての運用に回ることになりました。

ただ、先述したように、2021年からはプレミアムカーの導入が始まり、京阪8000系とのダブルエースで新たな活躍の場が与えられました。日中の特急はほぼプレミアムカーという布陣になったので、今後の更なる飛躍に期待がかかります。

 

空港輸送への過剰依存が露呈したAE形スカイライナー

そして、現在進行形で非常にヤバいスカイライナー。

2010年以降、右肩上がりで成田空港への輸送が増加しており、2019年にはAE形を1編成増備したくらいの盛況ぶりでした。しかし、昨今の社会情勢の激変により、不可抗力ではありますが、乗客が激減。2021年5月現在もスカイライナーの本数を減らして運行している状態です。

青砥駅停車や、北総線印旛日本医大駅発車、成田空港からの帰国者・入国者専用サービスである「KEISEI SMART ACCESS」など、色々と手を打っていますが、やはり、空港需要が戻らない限りは、成田空港と運命を共にすることになるでしょう。

しかし、裏を返せば、航空機需要が戻るとスカイライナーの利用も戻ります。空気輸送が目立っていますが、今が正念場です。

 

編集後記

新線開業のエースとして登場した京阪3000系とAE形スカイライナー。探せば色々と共通点が見えてくるものです。京阪ファンの方と京成ファンの方は、一度、両方とも乗り比べしてみてはどうでしょうか?

ちなみに、京阪の車両には成田山のおまもりが飾られていたり、京阪の発車メロディとスカイライナーの車内メロディは向谷実氏が手掛けていたり、両社とも伝統的に東洋電機製造の制御装置を使用していたりと、会社レベルでも色んなところで共通点があります。

ご意見ご感想はTwitterまで^^

twitter.com

フォローもお願いします><

鉄道ネタやブログ運営等をつぶやいてます。

関連記事

www.stellacreate.com

本ブログの鉄道コム投稿記事はコチラ

鉄道コム投稿記事一覧ページ

最近の鉄道情報

 

今後1週間の鉄道イベント(鉄道コムより)

 

参考リンク

京阪電気鉄道株式会社 新3000系電車電気品(東洋電機製造 納入実績PDF)

京成電鉄株式会社AE形特急電車用電機品(東洋電機製造 納入実績PDF)

京成電鉄AE形特急電車「新型スカイライナー」(日本車両製造)

京阪電気鉄道の特別車両「プレミアムカー」でANAグループのおもてなしを|What's up? ANA|ANAグループ公式の最新ニュース

京成電鉄のスカイライナーステーションアテンダントがANAグループのおもてなしをお届け|What's up? ANA|ANAグループ公式の最新ニュース

*1:スカイライナーと比較されるのは南海のラピートだが、空港輸送とセットで見られることが多い

*2:個人的には「風流の今様」というのが何なのか今でもピンと来ないが、「京阪3000形=風流の今様」と解釈して納得する様に努めている。

*3:京成1600形でアルミ車両が試験採用されている。

*4:京阪8000系も同様。