JR九州公式ニュースリリースより
(http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2020/10/28/201028nagasaki_aishou.pdf)
JR九州が長崎新幹線の列車名称と導入車両を発表しました。列車名称は「かもめ」、導入車両はN700Sです。この長崎新幹線のN700Sですが、注目すべきは6両編成です。N700Sの短編成化と公式プレスリリースでは明記されており、6両編成でのN700S導入は、今後、N700Sが海外展開を狙うための試金石でもあると言えます。
九州新幹線(武雄温泉・長崎間)新幹線の名称と導入車両が決定!!(公式PDF)
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九州新幹線西九州ルートの列車名は「かもめ」、JR九州 - 鉄道コム
N700S短編成の試金石
N700Sは基本設計をそのまま用いて、16両・12両・8両の編成を組むことが出来ます。同じ基本設計で柔軟に編成を組めるという点をアピールポイントにして海外進出を狙う、新幹線の標準車両と位置付けられて設計されています。
長崎新幹線に6両編成を導入し、問題無く運行された場合、「6両編成の新幹線もありますよ。」と海外へアピール出来ます。新幹線車両は非常に高価で、1両あたりも長いため、16両編成で運行しようとすると、製造コストだけでなく、駅舎や車両基地の土地取得・建設工事なども非常にお金がかかります。「新幹線を走らせたいが16両もいらない」という国に対しての選択肢を増やせますので、言わば、長崎新幹線は、海外展開を見据えているN700S短編成の試金石とも言えます。
コンパクトな新幹線が海外に増えてくる?
2020年現在、アメリカのヒューストンとダラスを結ぶテキサス・セントラル・レイルウェイがアメリカ仕様のN700Sを導入することを計画しています(2025年開業予定)。明確になっているN700Sの導入計画はテキサス・セントラル・レイルウェイだけですが、1編成あたりの車両数の選択肢が増えると、高速鉄道を計画している鉄道事業者側からすると、新幹線が非常に有力な選択肢となるかもしれません。
編集後記
個人的にはJR九州独自の新幹線車両を製造すると考えてましたが、見事に予感は外れました(笑)
今後、N700Sの国内導入が進むのは楽しみですが、N700Sの海外展開も目を向けてみてはどうでしょうか?
長崎新幹線N700Sの話題は色んな方が取り上げていますので、そちらもおすすめです。
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