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社畜ゲートウェイ

京成・京急を中心に取り上げる阪急ファンのブログです。日本一遅い速報を届けます。

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母里太兵衛「酒飲んだらいい槍貰ったわ」

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天下三名槍の一つに日本号という槍があります。戦国時代の超有名な槍で、現在は福岡市博物館で展示されています。この日本号ですが、別名、「呑み取りの槍」とも言われています。名前の由来は、福岡にやってきた経緯は、戦国時代に豊臣秀吉子飼いの福島正則から黒田家の猛将・母里太兵衛(友信)の手に渡ったことに起因します。

「武士に二言はない」

ある日、母里太兵衛が黒田家の使者として福島正則の屋敷に出向きます。正則は昼間からお酒を飲むくらい大の酒好き。そんなところに酒豪で名の通っていた太兵衛が訪れたものですから、「まあ、一杯飲んでけ」と誘います。しかし、太兵衛は使者として正則を訪ねたのであって、お酒を飲みに来た訳ではありません。仕事中です。にも関わらず、正則はしつこく「飲んでけ、飲んでけ」と言いますが、やはり太兵衛は断り続けます。仕事中ですからね。

 

一方、正則はというと、何度も「飲んでけ」と誘っているにも関わらず、断られるので、挑発みたいな提案をします。

正則「この大きな盃に入った酒を飲み干せたら好きな褒美をやろう」

太兵衛「いや、拙者は使者として参ったのであって…(=ω=)」

正則「なんだ、ひょっとして黒田武士は酒に弱いのか?酔ったら何の役にも立たんからのう。あ、そうか。だから黒田武士は酒を飲めんのか。」

太兵衛「…(#^ω^)ピキピキ」

正則「(ニヤリ」

太兵衛「そこまで黒田を蔑むように言われて断れば、黒田の恥にござります。」

黒田家きっての忠臣である太兵衛は、黒田家を馬鹿にされたのが嫌だったのでしょう。大きな盃に入った酒を一気飲みします。正則は「どうせ無理だろう」と思っていましたが、一気に飲み干した太兵衛を見て唖然。

太兵衛「ふう…」(飲み干した)

正則「( ゚д゚)」

太兵衛「あ、約束がありましたな。そうですなあ、あの槍を頂きとうござります。」

正則「ぐぬぬ…しかたあるまい。武士に二言はない!持ってけ!」

そうして太兵衛は正則が持っている日本号を要求します。太兵衛を見くびっていたのか、まさか、秀吉から貰った大切な槍を要求されることになるとは思ってもみなかったのでしょう。しかし「飲み干したら褒美をやる」と言った手前、武士としては後に引きさがることが出来ません。しかも酔っているので、冷静な判断も出来ないため、日本号を太兵衛に渡しました。そうして使者として正則の元に訪れた太兵衛は、日本号を携えて帰って行きます。

 

しかし翌日、正則は酔いから醒めて日本号を渡したことを「しまった!」と思ったのでしょう。太兵衛に日本号を返すように求めます。

正則「あのー…昨日あげた日本号だけど…返してくれないかな?」

太兵衛「正則様の約束通り、拙者は酒を飲み干しましたぞ。」

正則「でもー…あれは酒の席のことだし…」

太兵衛「武士に二言はないのでは?」

正則「ぐぬぬ…」

約束は約束ですからね。

 

逸話の教訓

これは『黒田節』と呼ばれる民謡の有名な逸話です。大河ドラマ『軍師官兵衛』でも描かれてました。で、この逸話から学ぶことが出来る教訓があります。

  • 相手を見くびると足元をすくわれる
  • 軽々しい口約束は厳禁

この二つです。昼間から酒を飲んでいるのもどうかとは思いますが、まあ正則も城持ち大名なので、置いといて。

 

正則は太兵衛を見くびっており、結果的に日本号を手放すという痛い目を見ました。現代社会においても取引先や部下を見くびっている人がなんと多い事か。

また、酒の勢いで軽々しい口約束をしてしまい、秀吉から貰った大切な日本号を渡し、それを太兵衛から取り返そうとしましたが、結果的に断られました。「武士に二言はない」という言質を取られ、結局、日本号は正則の元に戻ってくることはありませんでした。相手を挑発して馬鹿にするような言動は現代人にも非常に多いですね。

 

関連サイト

museum.city.fukuoka.jp