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阪急京都線・千里線が将来的に全編成8両になる可能性は?

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阪急京都線と千里線において、1編成7両と1編成8両の車両が混在しています。シンプルに考えれば、全て8両編成固定にする方が、柔軟なダイヤを組める気もしますが、ところがどっこい、そう簡単に物事は進みません。

今回は、阪急京都線と千里線において、どうして8両編成固定に出来ないのか、どうしたら8両編成固定が実現可能なのかを考えてみあす。

 

京都線・千里線の編成両数の現状

現在、阪急京都線と千里線では、1編成7両と1編成8両が混在している状態です*1。神宝線(神戸線・宝塚線)は、1編成が8両*2なので比べてみると、何やら不思議な感じがします。

まずは8両編成。

京都線の8両編成を組成しているパターンはいくつかありますが、組成パターンを説明すると長いので簡単に説明すると、

  • 6両編成+2両編成の8両編成(7300系2連+8300系6連など)
  • 8両編成固定(7300系と8300系の一部、9300系・1300系)

のパターンが存在します。

そして、7両編成。

京都線と千里線で7両編成が存在する形式は5300系です。5300系の3編成は8両編成ですが、3編成以外は7両編成です。

シンプルに考えると、5300系7両編成を8両編成に組成変更したり、5300系を1300系で置き換えることで、京都線と千里線を走る車両が全て8両編成にすることが可能ですが、現状ではハードルが高い状態です。

 

8両編成固定にするハードル

8両編成固定を全面導入する場合、クリアする必要のあるハードルが2つ存在します。

  • ホームの有効長
  • 留置可能な敷地

それぞれ少しだけ説明します。

ホームの有効長

阪急に限ったことではありませんが、最長編成固定での運用を実現するには、それだけホームの有効長が必要になります。

例えば、とある鉄道事業者が、

  • 優等種別:8両
  • 普通列車:6両or7両

で運用している場合、優等種別が停車する駅のホームは8両編成が停車可能な長さのホームが必要となります。ただし、普通列車(各駅停車)のみ停車する駅の場合、普通列車が停車可能な長さのホームだけで事足ります。

当サイトでしばしば取り上げられている京急を例に挙げます。京急本線では種別によって、1編成あたり以下の車両数で運行しています。

  • 優等種別:8両
  • 普通列車:6両or4両

※優等種別に関しては時間帯によって12両での運行も存在するが、説明のため割愛。

京急品川はホーム有効長が12両編成分ありますが、京急品川から南に1駅進んだ北品川のホーム有効長は6両編成分だけになります。

このような場合、全ての車両を8両固定編成にしてしまうと、北品川駅の様なホーム有効長が6両分しか駅のホーム延長工事が必要となり、莫大な改修工事費用が発生します。

ホーム延長の工事だけではありません。踏み切りの移設などの設備の物理的な工事や、近隣住民への対応コスト立ち退き補償が発生する場合もあります。

上記はあくまでも一例で、阪急の場合、京都線・千里線に関しては、ホーム有効長はクリアしています。それについては、後ほど紹介します。

 

留置可能な敷地

最長編成固定を導入するのにもうひとつのハードルは、留置可能な敷地があるかということです。もう少し具体的には、「留置可能な線路があるか」ということになります。

例えば、8両編成と7両編成を混在して運用している鉄道事業者が、留置可能な線路ギリギリで運用している場合、全て8両編成にしてしまうと、留置スペースが不足してしまいます。

となると、

  • 現在の車両基地の近くの土地を買収して拡張する
  • 新しい車両基地を作る

という手段を採用するしかないのですが、どちらも極めてハードルが高いです。

まず、現在の車両基地の近くの土地を買収する、ということになると、付近の立ち退きを(強く)お願いする必要があります。しかし、正雀車庫の北側には、大阪人間科学大学と民家が並んでいるので、立ち退きは困難を極めます。桂車庫も同様に、東側には民家が並んでいますし、北側には民家と嵐山線の線路があります。

そして、新しい車両基地を作るという手段ですが、これは非常にお金がかかります。留置線のスペースの他に、車両基地としての検査機能のある工場や倉庫などのスペースも確保する必要があります。

なので、留置可能な敷地を確保することは、現実的に非常に厳しい状態です。

 

阪急公式としては…

阪急電鉄の公式Twitterによると、ホームの有効長は問題無いようですが、留置可能なスペースに問題があると言及しています。

正雀車庫と桂車庫に、なんとか留置スペースを拡張している状況ですが、現状ではもう土地が無い状況とのこと。

 

全編成8両になる日は来るのか…?

さて、先述した通り、京都線・千里線の全編成を8両固定にするためには、留置可能な敷地の問題をクリアしない限り難しいですし、現状では不可能に近いです。

既に立地してしまっている建物についての立ち退きを回避する場合、何もないところに車両基地を新設するという方法もありますが、阪急が得意としてきた沿線開発の代償のためか、実は京都線沿線にあまりスペースが残っていないということもあります。京都線の航空写真を眺めてみて下さい。スペース無さそうです。

高槻市~上牧あたりに辛うじてスペースがありそうですが、買い上げと立ち退きが難しい事と、災害対策的な問題をクリアできる土壌なのか、正雀車庫や桂車庫と同等かそれ以上の設備を揃えることが出来るのかなど、色々と問題はありそうです。

 

編集後記

京都線車両の車幅が神宝線と同じであれば、西宮車庫や平井車庫に外泊なんてことも出来たのかもしれませんが、そうなるとスケールが更に大きくなるので難しいでしょうね…

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*1:京都線はラッシュ時2両+8両で10両編成の運用あり、京とれいんは6両編成

*2:京都線同様、ラッシュ時に10両編成の運用あり。