社畜ゲートウェイ

京成・京急を中心に取り上げる阪急ファンのブログです。日本一遅い速報を届けます。

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新型コロナウイルスの影響で契約解除されたSES会社

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2020年4月7日、新型コロナウイルスの影響により、日本で初めて緊急事態宣言が発令されました。まあ、筆者は社畜なので、緊急事態宣言が出されようが何だろうが出勤しなくてはなりません。メリットとしては、通勤電車で座れるくらいでしょうか。

さて、緊急事態宣言が出た3日後、筆者が行っている現場(SESの常駐先)ですが、とあるSESの会社のメンバーが来なくなりました。 理由は単純明快、新型コロナウイルスの影響です。別に現場で新型コロナウイルスの感染者が出たわけではありません。

エンジニアの人命を優先したSES会社が契約解除

4月10日、筆者が所属するチームの、とあるSESのメンバー4人が来なくなりました。出勤しているメンバーと心配しながら午後を迎えると、プロパーの部長から1本のメールがチーム内に送られてきました。

「緊急事態宣言を受け、A社(SESの会社)さんはもう来ません。今いるメンバーで、A社のメンバーさんたちが持っていた案件を分担して対応して下さい。」

チーム内に動揺と緊張が走ります。みんなヒソヒソ話したりしてる中、筆者は部屋を出て、A社のメンバーの一人(Yさん)に電話で連絡を取りました。

 

筆者「今、Sさん(プロパーの部長)からチームメンバー全員にメール来たんですが、A社さんの人たちはもう来ないのですか?」

Yさん「本当です。」

筆者「でも、4月始まったばかりですよ…?月末とか期末ならタイミング的にまだわかりますが…入退室カード紛失とか、セキュリティ事故ですか?」

Yさん「違うんです。すみません、あとでLINE送ります」

ひとまずYさんとの電話を切り、仕事を再開することに。と言っても、急な出来事なので、あまり仕事に身が入りません。

30分くらいして、YさんからLINEが届きました。

緊急事態宣言が発令されても、案件がストップする気配がなく、弊社(A社)の営業がプロパーの部長に自宅待機、もしくはテレワークに切り替えるように交渉したのですが、「自宅待機なら月の上限を下回ったら減額、テレワークはお金がかかるのとセキュリティの問題で即実施は出来ない。そもそも、全員リスクを背負って出社しているのだから、A社だけ特別対応は出来ない。A社だけわがままを言うのであれば即時契約解除とさせてもらう。」と言われました。

弊社の営業が「人命を優先させるので、今後、弊社のメンバーは御社(プロパー)に出社させません。」と返答し、現場には行かなくていいと営業から連絡から来ました。それで、今は自宅待機しているところです。

唖然としました。そんなことで契約解除されたのかと…。

 

SES会社が契約解除されるまでの経緯

ひとまず、状況を自社営業に報告して、自社の営業も情報収集し、夕刻ごろに営業から情報連携がありました。事の成り行きを整理して並べると、

【4月7日19時】

 安倍総理大臣が緊急事態宣言を発表

【4月8日午前中】

 緊急事態宣言を受け、プロパー会社とユーザー(金融系)が開発案件を継続するか協議。

【4月8日午後】

 ユーザーが開発案件の継続を決定。プロパー会社も追従する。SES各社にも通達。

【4月9日午前中】

 A社(SES会社)がプロパー会社に交渉

「人命を優先したいので、テレワークか自宅待機にさせて欲しい。」

 プロパー会社→A社への返答

「ユーザーが事業継続としているので、それに追従。テレワークは導入に費用がかかる。セキュリティ上、問題無いか検証する時間が必要。そのためテレワークは不可。自宅待機をするのであれば、ご自由に。もちろん、月の下限を下回った場合、出勤して稼働している時間しか払わない。」

 A社が再度プロパー会社に問い合わせ。

「他のSES会社はどうしているのか」

 プロパー会社の返答

「A社と同じように通達した結果、弊社(プロパー会社)に追従すると言っている。他社もリスクを背負っているのに、A社だけをテレワークや自宅待機などの特別対応をするのは、他社から不満が出るし、他社にも同じ対応をしなければならない。A社だけわがままを言うのであれば、契約を即時解除させてもらう。」

 A社はメンバー全員の即時撤退を決定。

【4月10日午後1時ごろ】

 プロパー会社の部長からチームメンバーに「A社のメンバーはもう来ない」旨のメールが飛ぶ。

 

…とまあこんな感じです。

 

政府首脳・経営者諸君へ。人命と利益、どちらを優先するのか?

2020年4月7日の緊急事態宣言を受け、政府・企業は人命と利益、どちらを優先するのかが問われます。緊急事態宣言が発令されても、金融系の企業は、基本的に平常通り営業しています(というか休業要請が出ていないだけ)。

筆者が携わっているチームの開発案件ですが、パッケージ商品で今年度中にリリースするものです。なので、プロパー会社としても投資している分は回収しなければならないですし、リリース日が遅れれば開発期間が延びて開発費用が増え、案件の利益が減るわけです。ユーザー側が開発案件を止めてくれたら、プロパー会社も開発案件をストップ出来ます。まあストップしている期間の人件費はどうなるんだって話ですが、それよりも人命です。

 

コロナ患者が増え続けている中、通勤電車に乗って出勤するサラリーマンは死地に自ら飛び込むようなものです。通勤電車なんて感染する原因でしかありませんからね。その中で、件のSES企業であるA社は、人命を優先してプロパー会社に勇気を出して「テレワークor自宅待機」という交渉をしたわけです。心優しい(?)SES企業もいるものです。まあ、残ったメンバーの負担が大変なことになっていますけど…。

まあ、色々とすっ飛ばして今一度問いたい。政府首脳各位、日本の経営者各位、君たちは人命と利益、どちらを優先するのか?ハッキリとして下さい。