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社畜ゲートウェイ

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【将棋】藤井聡太七段に関する記事が意味不明過ぎたので

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とても不思議な記事に出会いました。

www.sankei.com

藤井聡太七段が彗星の如く将棋界にデビューして、あれよあれよと新記録を打ち立てていますが、筆者も将棋を見るので、藤井七段には期待はしますが、当該記事の筆者は「物足りない」と言った様子です。確かに、期待値は高いと思います。最年少にばかり期待して、むしろ「押しつけ」とも言える記事やコメントを見かけます。2019年までの藤井七段を振り返りつつ、期待と言う名の「押しつけ」について拙筆します。

デビュー初年度から各方面で注目されていた藤井聡太

2016年10月1日付けで、史上最年少の14歳2ヶ月でプロ棋士になりました。そして同年12月24日、藤井四段(当時)が第30期竜王戦6組ランキング戦の1回戦でデビューします。対局相手は、加藤一二三九段です。加藤九段は、藤井四段が史上最年少でプロ棋士になるまでの最年少プロ棋士記録を保持していました(加藤九段は14歳7か月で四段昇段)。そして、藤井四段は加藤九段との対局で勝利し、公式戦勝利の史上最年少記録も更新します。

そして、2017年は、藤井フィーバーと言える年です。プロデビューからの連勝記録を更新(11連勝)し、そのまま連勝を続け、連勝記録を歴代最多の29連勝まで伸ばします。メディア各社の将棋報道は藤井四段の報道ばかりでした。当時、対局内容云々よりも、昼飯がどうのこうのなどの報道が多かったですね。

注目されると、当然、研究される

さて、こんなに華々しいデビューを飾った当時の藤井四段ですが、注目されたらもちろん、他の大勢のプロ棋士から研究されます。当然です。将棋は勝負の世界です。最年少棋士にやられっぱなしというのは面白くないですし、若いからと言って、他の棋士が手を抜くことはありません。各棋戦で勝ち進めば進むほど、多くの棋士から研究されます。

当時の藤井四段の連勝記録を止めたのは、佐々木勇気五段(現七段)です。当時の佐々木五段は、藤井四段の対局を現地で見に行き、雰囲気を経験するくらい、闘争心剥き出しとも言えるレベルでした。そこまでしてまで、勝ちたいという思いがあったのでしょう。当然、それだけではなく、日々の棋力向上のための研鑽や、対局予定が決まっている藤井四段の研究を随分前からしていたのだと思います。「藤井聡太包囲網」ではないですが、多くの棋士が佐々木五段の様に、藤井四段の身ぐるみを剥がすかのように研究をしていたのです。それは現在も変わらないと思います。

研究されても勝つ

鮮烈なデビューを飾った2017年は、61勝を記録して最多勝を獲得します。もちろん、史上最年少です。2019年度までの各記録を振り返ってみると、以下になります。

  • 2016年度:10勝0敗(デビュー戦が2016年12月24日)
  • 2017年度:61勝12敗
  • 2018年度:45勝8敗
  • 2019年度:31勝10敗(2020年1月21日まで)

勝利数が減ってるのは、そもそも対局数が減っているからです。というのも、2017年にとんでもない成績を収め、一部の棋戦ではシードを獲得しています。しかし、多くの棋士から研究されているにも関わらず、相変わらずぶっちぎりの成績を収めています。名人やA級棋士との対戦成績は通算13勝10敗で、勝ち越していることがイレギュラーです。B級以下の棋士との対戦成績は通算で140勝20敗です。

更に、朝日杯将棋オープン戦では2017年度と2018年度に優勝しており、他に連覇を記録しているのは羽生九段のみです。うん、強い。

そりゃ、勝ち進むと強い相手と当たるに決まってる

藤井七段(先ほどまでは当時の段位でしたので戻します)は今までタイトル挑戦には至っていません。さて、冒頭でリンクを貼った記事ですが、「タイトル挑戦・獲得して当然」と読み取れる内容です。記事には森下卓九段のコメントを記載しています。

 日本将棋連盟常務理事で棋聖戦など6度のタイトル挑戦の経験を持つ森下卓九段(53)は「デビュー直後の爆発的な輝きは陰ってきていると思う。デビューから3年が経過し、そろそろタイトルを取らないといけない。仮に挑戦者になっても番勝負で負けると『藤井七段もここまでか』という評価になってしまう」と手厳しい。

高校生棋士の藤井聡太七段、タイトルの最年少記録へ正念場(2/2ページ) - 産経ニュース より引用

ちょっとここから辛口にして筆を執ります。まず、森下卓九段のコメントですが、おそらく、記者が都合の良い部分を切り取って解釈したのでしょう。おそらく、記者が言いたいことを、あたかも森下九段が言ったように見せかけているだけです。

というわけで、「記者が言いたいことを書いた」という前提で話を進めます。まず、爆発的なデビューということがあったからこそ、多くの棋士が藤井七段の研究を今現在も行っているわけです。各棋戦で勝ち進んで行けば行くほど、強い棋士と対局することになります。

爆発的な輝き?そもそも、デビューしたての四段を研究する人なんてほとんどいないでしょう。それが、連勝記録を伸ばして、順位戦上位の棋士やタイトル経験者を負かすようになれば、多くの棋士が研究するようになるので、勝機は少なくなります。当然です。しかし、研究されても、勝ち続けていますよ?記者さんは藤井七段が全勝しないと気が済まないのでしょうか?

そろそろタイトルを取らないといけない?誰が決めたのでしょうか?この記者は何様なんでしょうか?10代のタイトル挑戦は屋敷九段と羽生九段と渡辺明三冠(2020年1月21日現在)だけですよ?タイトル獲得に至っては屋敷九段と羽生九段だけですからね。数々の記録を打ち立てた羽生九段も、デビューから初タイトルまで4年かかってますから。(屋敷九段はデビューから2年以内ですが。)

「仮に挑戦者になっても番勝負で負けると『藤井七段もここまでか』という評価になってしまう」というのは記者が勝手に残念がっているだけです。期待してるだけですよね?期待しているなら大人しく見ておくべきでしょう。