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SES企業が帰社日に何をしているのか紹介

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SES企業の多くは、月に1回程度の「帰社日」というものを設けています。丸々1日を帰社日とするところや、午前・午後のどちらか、もしくは定時後に帰社するパターンなどがあります。IT業界に関わらず、一般労働者派遣事業・特定労働者派遣事業の会社であれば珍しくないことなのですが、世間一般的には珍しいことみたいです。さて、今回はこのSES企業の帰社日というものが何なのか、そして帰社日に何をしているのかを紹介したいと思います。

帰社日に何をしているのか

偉い人の話を聞く

冒頭にも記載しましたが、SES企業では帰社日の目的というのは毎月1回程度の帰社日を設定しています。帰社日を設定して、その日だけ社員全員が集合します。そこで何をしているかと言うと、役員や部長レベルの人が社員全員の前に出て、ありがたい話をしておしまいです。え?それだけ?という人がいるかもしれませんが、大体そんなものです。

今期の売上はどうとか、来期の営業目標はどうとか、今後のIT業界の展望はどうとかを偉い人たちが話します。正直なところ、聞かなくても全く問題ありません。売上と来季の目標はメールを出せば良い話ですし、業界の展望なんて弱小SES企業に何が分かるのか非常に疑問ではあります。いずれにしても、偉い人たちの自己顕示欲を満たすための時間であることに変わりはないので、帰社してまで聞く内容では無いと確信しています。

事務連絡を聞く

これもメールで済むのではと何度も思ったことですが、会社の事務的な連絡を帰社日で通達します。新入社員や退職者、異動、総務書類の提出など、事務連絡を全員の前でわざわざ口頭で告げます。それ以外の大体内容は固定されていて、以下のような内容です。

  • 年度初め:目標面談受けて目標決めて下さい
  • ボーナス前:賞与面談受けて下さい
  • 夏:夏休みちゃんと取って下さい
  • 年末:年末調整出してください
  • 冬:インフルエンザに気を付けて下さい
  • 年度末:昇給面談受けて下さい

これをわざわざ帰社して聞く必要があるのかと言われたら、必要ありません。メールで済む話です。

誰かの成果発表を聞く

偉い人たちありがたい話と事務連絡の後には成果発表があります。何の成果発表かというと、「現場でこういうことをして成果を上げました」「資格試験に合格しました」「こういうアプリを作りました」という内容です。帰社日でこれが一番勉強になる内容だと思いますが、別に聞いてなくても問題ありません。ネットにいくらでも転がってるだろう内容ですから。

所属のチームで集まってディスカッション

一通りの全体の集まりが終わると、所属のチームでディスカッションが始まります。テーマもチームリーダーが用意したものです。内容は様々ですが、基本的には議論する必要が無いテーマです。リーダーも睡眠時間を削ってテーマを考えて来てくれています。ちなみに、筆者の所属していた会社のディスカッションの目的は「発信力を養う」という抽象的な内容でした。現場で活かせるかと言われたら微妙で、これも基本的に必要ありません。

終わったら飲み会

これは帰社日とセットです。最近は強制参加では無くなりつつある会社も多いですが、基本的には強制参加に等しいです。ちなみに、断ったらボーナスや昇給の査定に響きます。

帰社日の目的

帰属意識を持たせる

SES企業の社員は、別々の現場にバラバラに出向しているので、所属している会社の帰属意識というものが低いです。それを向上・維持させるために、帰社日というものを設けています。「自分は〇〇という会社の社員だ」という意識を持って長く在籍して欲しいというのが幹部連中の狙いですが、そもそも幹部連中は現場に出ていないので、現場に出ている人間が帰社日を負担に感じているという意識がありません。帰属意識を持たせるのは悪いことではないと思いますが、別の方法を考えた方が良いと思います。例えば給料を倍にするとか。

出席していない人にはボーナスに響く

これが一番意味不明です。出席していない人はボーナスの査定でマイナスになります。ボーナスを査定する役員や部長は部下の現場での成果を見ることが出来ないため、こういう部分でしか差を付けることが出来ないからです。ちなみに、出席していればプラスになるのかと言えば違います。出席するのが当然なので、プラスには査定されません。

尚、出席出来ない理由が、「現場業務が忙しい」と言うと、「現場調整力が無い」と一蹴されます。現場に出ているとトラブルや急な飛び込み作業が発生するのは当たり前で、帰社日とは言え、現場業務は優先となります。しかし、幹部連中は現場を見ないので、やむを得ない事情を考慮しません。帰社日に欠席と言う事実だけ残り、ボーナスのマイナス査定の材料になります。

管理職が帰社する目的

部下の状況報告

管理職は全員帰社日とは別の日に管理職だけが集まって帰社する日があります。その中で、自分の部下の状況報告を行います。主にはトラブル関係です。「現場でこういうことがあって客先からクレームが来た」、「現場のモチベーションが低くなっている」という内容です。マイナスな話が主な話題で、その後の対応はどうするとかを議論しますが、結局のところはクレームが来た時点で部下の退場を考える必要があるので、テンションは下がります。

では、プラスな状況報告をするのかと言われたら、ほとんどの管理職は行いません。例えば「〇〇さんが資格試験に合格した」という報告をしても、「ふーん、すごいね」でおしまいです。筆者の意見ですが、プラスな状況報告こそ時間を割くべきだと思います。というのも、例えば「資格試験に合格した」という報告内容から、「じゃあ、資格試験勉強のアドバイザーになってもらおう」とか建設的な話をすることで、社内の資格取得率の向上に役立てるとかにパワーを使う方が、会社として成長する契機になるからです。しかしながら、基本的にはクレーム関係の報告なので、管理職の帰社日が会社発展のために機能しているかと言われたら疑問になります。マイナスだけでなく、プラスの報告も積極的に吸い出して、会社発展に寄与する施策に取り組むということが重要だと思います。

社内情報の共有

全体帰社日の報告内容とも重複しますが、新入社員や退職者、異動、総務書類の提出などを管理職には事前に共有されます。全体の帰社日と合わせて2回聞くことになります。特に意味があるかと言われたら、無いと思います。

経営陣からのお達し

これが一番厄介です。経営陣が思いついたことを管理職連中にやらせようという魂胆でお達しが来ます。最終的にプレゼンすることになるのですが、誰もやりたがりません。ただ、毎月のようにお達しが来るので、持ち回り制で管理職の誰かがやることになります。プレゼンのための情報収集と資料作成を時間外ですることになるので、管理職手当に見合いません。5分くらいで終わる作業であればいいのですが、真剣に準備してプレゼンしないと大目玉をくらいます。過去に担当することになったお達しを以下に挙げます。

  • 離職率低下のための社内環境の整備
  • 客先評価向上のための施策
  • 社員の現場満足度向上のための施策
  • 自社ソリューションの提案(半年に1回)

上記の内容をプレゼンしろと命じられます。管理職連中で相互レビューし、部長レビューも通り経営陣にプレゼンするのですが、大体は部長レビューで内容がガラッと変わることになり、遅々として進みません。というのも、現実を突きつけると部長たちが経営陣の機嫌を損ねない内容に変えろと言うのです。内容を変更した結果、本質からズレて当たり障りのない内容になります。

この経営陣からのお達しが嫌で会社を去った人も多かったです。筆者もその一人で、何のために時間外労働して会社発展のために作業してるんだと何回も思いました。

まとめ:帰社日に大したことやってない

今回はSES企業が帰社日に何をしているのかというテーマでした。基本的には無意味な時間を過ごしていると言っても過言ではないです。そんなことをするくらいなら早く帰ってプライベートの時間を確保させて欲しいと心底思います。基本的に断ることは難しく、断れば査定に響くという、帰社しない従業員には不利な仕組みになっています。大体のSES企業は帰社日を設定しているので、それを許容出来る人はSES企業に就職しても良いと思いますし、許容できない人は帰社日が無い、もしくは帰社日が少ないSES企業に就職した方が良いと思います。

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